ご挨拶

ご挨拶

日本コーチング学会 会長 朝岡 正雄 (環太平洋大学体育学部)

日本コーチング学会
会長 朝岡 正雄
(環太平洋大学体育学部)

この度、日本大学文理学部において、日本コーチング学会第27回大会を開催させて頂くにあたり、御礼かたがた一言ご挨拶を申し上げます。

日本コーチング学会と日本体育学会体育方法専門領域は、どちらもスポーツの指導に関する研究を目的とする組織であるにもかかわらず、不幸にして過去24年間、2組織に分離されたかたちで運営されてきました。しかし、両組織の会員の皆様の強力なご支援のもとに、この2つの組織は2013年4月から名称を「日本コーチング学会・日本体育学会体育方法専門領域」に改めて一つの組織として活動することになり、2年間をかけて事業内容および会則の整理に取り組み、2015年4月からは学会の名称を「日本コーチング学会」として、名実ともに再統合をはたすことができました。

2013年に「日本コーチング学会・日本体育学会体育方法専門領域」として組織統合を行った年の会員は、日本コーチング学会のみに所属する者387名、コーチング学会と体育方法専門領域の両方に所属する者1,188名で、合計の会員数は1,575名でした。2015年度には学会の名所変更だけでなく、会費を5,000円に値上げしたので、会員数が減少するのではないかと心配していましたが、現時点の会員数は日本コーチング学会のみに所属する正会員376名、日本コーチング学会のみに所属する学生会員12名、コーチング学会と体育方法専門領域の両方に所属する者1,342 名で、合計の会員数は1,730名の大所帯となっています。これも一重に、ここまでに至る過程で煩雑な会務の処理と研究の活性化にご尽力をいただきました役員の皆様のおかげであると、この場をお借りして心から御礼を申し上げたいと思います。

今回の学会大会のテーマは「トレーニング・ピリオダイゼーションと実践知 −東京オリンピック・パラリンピックサイクルのスタートに向けて−」です。トレーニング計画論は1965年にモスクワで発表されたマトベーエフの『スポーツトレーニングのピリオダイゼーション』にまで遡られ,近年になって新たな計画論が散見されるようになっています。学会大会では、キエフ体育大学前学長のプラトーノフ氏の基調講演に加えて、シンポジウムにおいて個々の種目のトレーニング現場では新しい理論に基づいて立案されたトレーニング計画を実際にどのように運用しているのかという視点から検討することによって、トレーニング計画論の今日的課題と今後の進むべき方向を明らかにして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた新たなサイクルのスタートとしたいと考えています。会員の皆様の多数の研究発表と併せて、本学会大会を契機にして、わが国のコーチング学研究が新たな一歩を踏み出すことを期待しています。

最後になりましたが、協賛をいただきました諸機関ならびに企業の皆様には、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

平成27年11月吉日